【プロ厳選】1m以下〜2m超えまで!高さ別おすすめ生垣11選

1m以下〜2m超えまで!高さ別おすすめ生垣11選

通りからの視線や、お隣との境界が気になる…
そんなときに活躍してくれるのが「生垣」です。
でも、生垣に向いている木は意外と多くて、どれを選べばいいか迷いがち。
この記事では、高さ別におすすめの生垣11選をご紹介します。
育てやすさや雰囲気もふまえて、わかりやすくまとめました。
暮らしにちょうどいい一本を、ぜひ見つけてみてください。

目次

  1. 1m以下〜2m超えまで!高さ別おすすめ生垣11選
  2. 生垣を選ぶときに知っておきたい3つの視点
    1. 目的に合わせて高さを決める
    2. メンテナンスの手間も考慮する
    3. 日当たりや周囲との調和も意識する
  3. 高さ1m以下のおすすめ生垣3選
    1. ハマヒサカキ|育てやすさ★★★
    2. シャリンバイ|育てやすさ★★☆
    3. オウゴンマサキ|育てやすさ★★☆
  4. 高さ1.5~2m程度のおすすめ生垣5選
    1. ラカンマキ|育てやすさ★★☆
    2. トキワマンサク|育てやすさ★★★
    3. ヒイラギモクセイ|育てやすさ★★☆
    4. シルバープリペット|育てやすさ★★☆
    5. サザンカ|育てやすさ★★☆
  5. 高さ2m以上のおすすめ生垣3選
    1. キンモクセイ|育てやすさ★★☆
    2. アラカシ|育てやすさ★★★
    3. イヌマキ|育てやすさ★★☆
  6. まとめ

生垣を選ぶときに知っておきたい3つの視点

生垣といっても、種類や高さはさまざま。
どれを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、生垣選びで失敗しないために押さえておきたい3つの視点をご紹介します。

目的に合わせて高さを決める

まず大切なのが「どんな目的で生垣を植えたいのか」をはっきりさせることです。
たとえば、
・視線を遮ってプライバシーを確保したい
・隣地との境界をやわらかく仕切りたい
・外構に緑を取り入れて、おしゃれに見せたい
など、目的によって最適な高さは変わってきます。
軽い仕切りなら1m程度の低木で十分ですが、隣家との間には1.5〜2m、道路からの視線をしっかり遮るなら2m以上が目安です。
「何を隠したいのか、どこを見せたいのか」を考えながら、高さを選ぶのがポイントです。

メンテナンスの手間も考慮する

どんなに見た目が理想的でも、維持が大変すぎると後悔につながります。
生垣は定期的な剪定が必要になるため、手間をかけたくない方は、成長が緩やかで自然にまとまりやすい品種を選ぶのが◎。
また、高さがあるほど脚立や高枝バサミが必要になるため、作業の負担も大きくなります。
自分で剪定する予定なら、無理なく届く範囲の高さにしておくと、あとあとラクになります。

日当たりや周囲との調和も意識する

生垣は単体で見れば素敵でも、家や庭とのバランスが取れていないと、浮いて見えてしまうこともあります。
建物や塀との相性、周囲の住宅の雰囲気なども踏まえて、葉色やボリューム感を選ぶのがポイントです。
あわせて、植える場所の日当たりも要チェック。
日陰に強い種類もあれば、日向でこそ元気に育つ樹種もあります。
条件に合わないと葉が落ちたり、思うように育たないこともあるため、事前に確認しておきましょう。

高さ1m以下のおすすめ生垣3選

「圧迫感のない生垣にしたい」「玄関まわりをやわらかく仕切りたい」
そんなときにぴったりなのが、1m以下のコンパクトな低木たち。
育てやすくて見た目もよく、取り入れやすい3種を厳選しました。

※育てやすさの目安(★3段階)
 ★☆☆:環境や手入れに少し注意が必要
 ★★☆:一般的な管理でOK、初心者にも向く
 ★★★:とても育てやすく、手間がかからない

ハマヒサカキ|育てやすさ★★★

ハマヒサカキ

丸みのある小さな葉が密に茂る、常緑の低木。
葉の色はやや濃いめの緑で、落ち着いた雰囲気があります。
剪定にも強く、刈り込み次第でキレイにまとまるため、管理しやすさは抜群。
病害虫の被害も少なく、日向から半日陰まで対応できるので、初心者にもおすすめです。
控えめな和風モダンの庭や、落ち着いた印象にしたい玄関まわりにもよくあいます。

シャリンバイ|育てやすさ★★☆

シャリンバイ

春には白やピンクの花が咲き、秋には黒い実がなる常緑低木。
葉はつやがあり、生垣にすると明るい光沢感が加わります。
洋風にも和風にも合う万能型で、植える場所を選びません。
ただし、乾燥にやや弱く、夏場の水切れには注意が必要です。
自然樹形でも整いやすく、あまり手をかけなくても形になるので、ナチュラルな庭にもおすすめです。

オウゴンマサキ|育てやすさ★★☆

オウゴンマサキ

鮮やかな黄緑の葉色が目を引く、常緑低木。
明るい雰囲気を演出したいときにおすすめです。
生育はやや早めで、放っておくとボサつきやすいため、年に1〜2回の剪定は必要。
一方で、刈り込みによく耐えるため、形を整えやすいというメリットもあります。
洋風ガーデンや、ナチュラルな雰囲気のアプローチと相性がよく、庭全体をぱっと明るくしてくれます。

高さ1.5~2m程度のおすすめ生垣5選

「目線をしっかり遮りたい」「通りや隣家との境界を自然に仕切りたい」
そんな方におすすめなのが、1.5〜2m程度の生垣。
圧迫感を抑えつつもプライバシーを確保できて、人気があります。

※育てやすさの目安(★3段階)
 ★☆☆:環境や手入れに少し注意が必要
 ★★☆:一般的な管理でOK、初心者にも向く
 ★★★:とても育てやすく、手間がかからない

ラカンマキ|育てやすさ★★☆

ラカンマキ

濃い緑の葉が密に茂り、上品で重厚感のある常緑樹。
樹形が自然に整いやすく、風格のある生垣に仕上がります。
和風のお庭はもちろん、門まわりなどにも映える落ち着いた雰囲気が特徴。
やや成長が遅いため、剪定は年に1回程度で大丈夫です。
耐陰性が高く、北側や半日陰でも育ちやすい点も魅力です。

トキワマンサク|育てやすさ★★★

トキワマンサク

赤紫や白のフリルのような花が特徴的な、個性派の常緑低木。
開花期には華やかさが加わり、生垣でもしっかり季節感を演出できます。
特に赤葉系は洋風モダンな家との相性が抜群で、カラーリーフとしても人気。
剪定もしやすく、管理のしやすさも魅力のひとつです。
花を楽しみつつ、しっかり目隠ししたい方にぴったりです。

ヒイラギモクセイ|育てやすさ★★☆

ヒイラギモクセイ

秋になると、金木犀のような甘い香りが楽しめる常緑低木。
葉はやや厚みがあり、ツヤのある濃い緑が印象的です。
密に茂るため目隠し効果も高く、しっかりとした生垣を作りたい方に向いています。
剪定には、年1回程度でもきれいにまとまります。
ナチュラルにも和モダンにも馴染みやすい、香り重視派にもおすすめの1本です。

シルバープリペット|育てやすさ★★☆

シルバープリペット

白っぽい斑入りの葉が軽やかな印象を与える、明るめのカラーリーフ。
成長が早めなので、短期間で目隠し効果を出したいときにも向いています。
風通しのよい場所を好みますが、日陰にもある程度耐える順応性あり。
洋風・ナチュラル系の庭との相性がよく、植えるだけで庭がぱっと華やかになります。
成長が早いため、剪定の頻度は少し多めに見ておくといいです。

サザンカ|育てやすさ★★☆

サザンカ

冬の寒い時期に花を咲かせる貴重な常緑低木。
白やピンクの花が、冬の庭にやさしい彩りを添えてくれます。
葉はやや硬めですが、密に茂るため目隠し効果も高め。
年に1〜2回の剪定で形を保ちやすく、家庭用の生垣としてバランスのとれた1本です。
和風・ナチュラル・洋風どのテイストにも馴染みやすく、季節感を楽しみたい方におすすめです。

高さ2m以上のおすすめ生垣3選

しっかりとした目隠しや、防風・防音の役割を期待するなら、2m以上の高さがある生垣がおすすめです。
住宅地でもプライバシーを守りたい場所や、道路に面した外構に植えることで、安心感と落ち着きのある空間が生まれます。
ここでは、大きく育ててもしっかり形を整えやすい3種をご紹介します。

※育てやすさの目安(★3段階)
 ★☆☆:環境や手入れに少し注意が必要
 ★★☆:一般的な管理でOK、初心者にも向く
 ★★★:とても育てやすく、手間がかからない

キンモクセイ|育てやすさ★★☆

キンモクセイ

秋にただよう甘い香りでおなじみのキンモクセイ。
常緑でしっかり茂り、2mを超えてもバランスよく育つので、生垣としても人気です。
自然樹形でも美しいですが、剪定にもよく耐えるため、形を整えやすいのが魅力。
日向を好みますが、ある程度の半日陰にも対応します。
和風・ナチュラルどちらの庭にもよく合い、香りと景観を両立したい方にぴったりの1本です。

アラカシ|育てやすさ★★★

アラカシ

丈夫で育てやすい、ドングリがなる常緑高木。
葉は濃い緑でツヤがあり、しっかりとした密度の生垣がつくれます。
病害虫に強く、都市部の排気ガスや乾燥にもよく耐えるため、外構や道路沿いにも向いています。
剪定にもよく耐えるため、形づくりがしやすいのも魅力。
落ち着いた和風の庭にぴったりで、公共施設の緑地にも多く使われている実績ある樹種です。

イヌマキ|育てやすさ★★☆

イヌマキ

幹がまっすぐ立ち上がり、刈り込んで四角く整えることもできる常緑樹。
昔から生垣材として親しまれており、格式ある印象を与えたい場所にもおすすめです。
成長はややゆっくりですが、そのぶん管理しやすく、剪定の頻度も少なめで済みます。
日向を好みますが、やや乾燥にも強く、育てやすさのバランスがよいのもポイント。
和風〜シンプルモダンまで、庭の印象を引き締めたいときに取り入れたい一本です。

まとめ

生垣は、庭の印象を左右する大切な要素のひとつ。
目隠しや境界づくりとしての役割はもちろん、家全体の雰囲気づくりにも大きく関わってきます。

選ぶ際は、
・どこに植えるか(目的)
・どれくらいの高さが必要か
・どれだけ手入れに時間をかけられるか
これらをしっかり考えて、自分たちの暮らしに合った樹種を選びましょう。

今回ご紹介した生垣は、どれもプロの現場でよく使われるおすすめの品種ばかり。
庭に「緑の仕切り」ができるだけで、住まいの印象がぐっと引き締まりますよ。

この記事のライター

さつき

造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
「ほんの少しの工夫で、誰もが振り返る庭に」
そんなヒントをたっぷりお届けします。

おすすめの記事

この記事の関連商品