猛暑に負けない庭づくり!おすすめ宿根草8選と夏植えのコツ
猛暑に負けない庭づくり!おすすめ宿根草8選と夏植えのコツ

夏の庭は暑さとの戦い。
そんな中でも、元気に育ってくれる植物は心強いですよね。
この記事では、暑さに強い宿根草の中から、日なた向き5種・半日陰向き3種を厳選してご紹介します。
あわせて、真夏の植え付けで失敗しないための注意点もわかりやすくご紹介します。
目次
日なたOKのおすすめ宿根草5選
まず、夏の直射日光が当たる場所でも、元気に育ってくれる頼もしい宿根草をご紹介します。
どれも管理がしやすく、暑さに強い品種ばかりです。
ベアグラス|育てやすさ:★★★

細くやわらかな葉が風にそよぐ、涼やかな印象のカラーリーフ。
半日陰にも対応しますが、日なたでもしっかり育ち、乾燥や暑さにもとても強いのが魅力です。
ナチュラルな雰囲気づくりにもぴったりで、和風・洋風どちらの庭にもよく合います。
・草丈:30〜40cm
・日なた〜半日陰
・耐寒性・耐暑性ともに強い
・剪定不要
クリーピングタイム|育てやすさ:★★★

地面を這うように広がる低性のハーブで、初夏に小さなピンクの花を咲かせます。
乾燥に非常に強く、日当たりの良い場所でも葉が焼けにくいです。
グランドカバーとして優秀で、雑草対策としても使われます。
ただし、真夏の蒸れには注意。
風通しのよい場所に植えるか、花後に刈り戻しましょう。
・草丈:10〜15cm
・日なた
・耐寒性:強い / 耐暑性:強いが蒸れに注意
・剪定:花後に刈り戻し
ベロニカ・オックスフォードブルー|育てやすさ:★★☆

春に咲く青い小花と、ほんのり銅色がかった葉が美しいグランドカバー。
初心者でも扱いやすい品種です。
やや湿り気のある土壌を好みます。
・草丈:10〜20cm
・日なた〜半日陰
・耐寒性:強い / 耐暑性:普通
・剪定:花後に刈り戻すと姿が整う
半日陰がおすすめの宿根草3選
次に、家の北側や木陰など、日があまり当たらない場所に向く品種をご紹介します。
木漏れ日など、やわらかな日差しを好むタイプです。
セイヨウイワナンテン|育てやすさ:★★★

暑さ・寒さ・乾燥に強く、扱いやすい常緑低木。初心者にも安心です。
直射日光が強すぎると葉焼けすることがあるため、半日陰程度がベスト。
葉色もきれいに発色します。
・草丈:30〜50cm
・半日陰
・耐寒性:強い / 耐暑性:葉焼け注意
・剪定:軽く剪定でOK
真夏に植えるときの注意点3つ

猛暑の中での植え付けは、ちょっとした工夫で成功率がぐっと上がります。
根がしっかり活着するよう、作業のタイミングや土づくりにも気を配りましょう。
植え付けは早朝か夕方の涼しい時間に
植え付けは、気温の下がる早朝や夕方、または曇りの日に行うのが理想的です。
真昼の強い日差しの下では土の温度が上がりやすく、根が傷みやすくなってしまいます。
また、植えた直後は特に乾きやすいため、暑さがやわらぐ時間帯を選ぶことで、根付きやすくなります。
植込み後1週間程度は毎日水やりを
植え付け直後はまだ根が十分に張っておらず、乾燥しやすい不安定な状態です。
根が落ち着くまでの目安はおよそ1週間程度。
その間は、朝か夕方の涼しい時間帯に、毎日たっぷりと水を与えましょう。
1週間を過ぎたあとは、晴れの日が続くときなどに土の表面が乾いていないか様子を見ながら、必要に応じて水やりを行うようにします。
土を改良して根の活着をサポート
植物にとって土は基本。
できるだけストレスの少ない環境で根を張らせることが大切です。
可能であれば、腐葉土やバーク堆肥をあらかじめ混ぜておくと、土がやわらかくなり、
根の伸びがよくなります。
準備が難しい場合は、今ある土に市販の培養土を加えるだけでも十分です。
まとめ

夏の庭は、どうしても過酷な環境になりやすいもの。
そんな季節でも、猛暑に強い宿根草を選べば、元気に育ち、管理の手間も少なくてすみます。
さらに、植え付けのタイミングや水やり、土づくりに少し気を配るだけで、枯らしてしまうリスクもぐっと減らせます。
暑さに強い植物を上手に取り入れて、夏の庭を気持ちよく楽しんでみてください。
この記事のライター
造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
「ほんの少しの工夫で、誰もが振り返る庭に」
そんなヒントをたっぷりお届けします。